好きなものを好きなだけ

日々思い付いたことをつらつらと

出産レポート 前半

12/13(土)今日は午前中に内診を受けてから、ずっと下腹部に生理痛みたいな鈍痛があった。予定日から1週間後の来週12/17になったら入院の準備をして朝一で来て下さいと言われていた。陣痛促進剤を打つらしい。促進剤を使う方が長くかかって辛いと聞いていたので、何とか避けたかった。午後は陣痛を引き起こすために、できるだけ動いたり、スクワットや踏み台昇降をしたりした。

夜9時過ぎ、お腹を壊した時のような痛みが始まった。繰り返す腹痛に、もしかして陣痛かな?と思ったけど、お腹を壊した時にも痛みには波があるし、よく分からなかった。間隔を測ってみると5分おき。病院には陣痛が10分間隔になったら来てと言われていて、普通はそれ以上長い間隔から始まるそうなので、いきなり5分おきはおかしいと思った。

とりあえずお風呂も沸いたし入ることにした。入っている間に4分間隔になる。でも時々10分〜6分と空いたりして、間隔がまちまちだ。

お風呂を上がってから旦那ちゃんがパソコンに向かってカタカタと調べてくれる。
「いきなり5分おきで、前駆陣痛(本物の陣痛ではない)だったという人もいるし、本物の陣痛だったって人もいるな...。やっぱり一定間隔かどうかが決め手みたいやけど。」

また5分間隔になって、とりあえず病院に電話してみることになった。いきなり5分間隔から来て、その後まちまちなことを話そうとしたけど、助産師さんはそれを聞かずに早口で「じゃあ来て下さい。入院準備して待ってます。」と言うと電話を切ってしまった。

こうなると病院に行くしかない。登録してた陣痛タクシーを呼んで、待機する。旦那ちゃんはパタパタと戸締りや荷物のチェックをしてくれる。「忘れもんないか?濡れティッシュいらんか?」の言葉に思わず笑ってしまった。なんでここで濡れティッシュなのか???旦那曰く、濡れティッシュはどんな時も便利グッズなんだそう。落ち着いて見えるけど、やっぱり少しテンパっている。せめてウェットティッシュと言って欲しい。タクシーが到着して病院に向かう。

病院に着いたのは深夜1時を回っていた。タクシーを降りて見上げると、濃紺の夜空に一筋の流れ星が見えた。明日はふたご座流星群が良く見えると報じられていたので、今日も少し見えるんだろう。幸先が良いな、と思った。

ごく普通の病室に入り、分娩待機することになった。手術服に着替えて、ベッドに横になる。陣痛は3分間隔になって、痛みも増してきていた。あー、うー、と、陣痛の度に声が漏れる。色々と体勢を変えてみるけど、あまり痛みの緩和にはならない。事前に友人から教えてもらった出産の極意5つがあって、その1は「静かに品良く産む」だった。この時点から最後まで私は何かと声を出してしまったので、この点は減点だ。品は良かったと思うけど。。。

極意その2は「息を吐くことを心掛ける」だ。これに則って毎回フーと大きく吐く。実際に「フー」と声を出してやってたので、廊下にも漏れてたんじゃないかと思う。
その頃、横では椅子に座ってウトウトしながら陣痛間隔計測アプリをタッチする旦那。私だって眠たい。でもそれどころじゃない。だんだんイライラしてきて、何度か「寝ないでよ!」と怒ってしまった。だってもう既に今まで経験した痛みの中で、1番痛い痛みが何時間も続いている。この程度の怒りで済むなんて、優しい方だと思う。たぶん。
でも今思うと、この時間帯の痛みはまだ序の口だった。

朝方4時頃になると、陣痛がただの下腹部痛ではなく、産道がぐいぐいと広がっているのがわかった。ジンジンとした鈍い痛みと不快感は、陣痛の合間も続いた。極意その3「陣痛の波を制せよ」合間にはリラックスするようにっていう極意も、実行するのが難しくなった。でも「良い陣痛とは、産道が開く陣痛のこと。痛いばかりで開かない陣痛は無駄な陣痛。」だそうなので、これは良い陣痛だと自分を励ました。

助産師さんが部屋に来て、内診をするので分娩室に来るように言われた。ヨロヨロと移動して、やっとこさ分娩台に上がる。内診の結果、子宮口開大7〜8センチとのこと。思っていたより進んでいてホッとした。10センチになったら分娩だ。

その後、さっきの部屋に帰るかと言われたけど分娩室に残ることにした。病室は寒かった。どちらも空調は十分効いているはずだけど、冷や汗で手術服は全体が湿ってしまっていて、それで身体が冷えていた。陣痛は2分おきになっていた。